- 日本矯正歯科学会認定医が行うマウスピース型矯正装置(インビザライン)
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)のメリット
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)のデメリット
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療
- 歯はどのように動くの?インビザラインの仕組み
- マウスピース矯正によるトラブルが増えています
- 薬機法について
日本矯正歯科学会認定医が行うマウスピース型矯正装置(インビザライン)


マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、米国アライン・テクノロジー社が提供するオーダーメイド型のマウスピース矯正システムです。装置は透明に近い素材でできており、装着しても目立ちにくく、自由に取り外せることが大きな特長です。
現在、世界100カ国以上で使用され、2023年11月時点で1,500万人以上の患者様がこの治療を受けています。世界中から集積された膨大な治療データを活かし、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は常に改良が重ねられており、より良い治療結果を導くための機能も日々進化しています。
なお、マウスピース型矯正装置(インビザライン)はアメリカで製造されている装置であり、日本では薬機法の対象外となります。そのため、使用にあたっては担当する歯科医師の判断と責任のもとで治療が行われます。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のメリット
メリット01.取り外しができるため衛生的

食事や歯みがきの際にマウスピースを外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、むし歯や歯周病のリスクを抑えられます。さらに、マウスピースは約1週間〜10日ごとに新しいものへと交換するため、着色やニオイなどもほとんど気になりません。
メリット02.違和感が少ない
従来のワイヤー矯正は金属の出っ張りによって口の中を刺激しやすく、痛みや違和感が出ることがありますが、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は滑らかな形状のため、粘膜への刺激が非常に少なく快適に過ごせます。
メリット03.ワイヤー矯正に比べて目立ちにくい

薄くて透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど気づかれることはありません。
ただし、歯の移動を補助するために「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起を歯につけたり、補助的にゴム(顎間ゴム)を使用する場合があるため、完全に見えないというわけではありません。
メリット04.装置のトラブルが少ない
金属を使わないため、装置が壊れたり外れたりするリスクが低く、旅行や長期休暇の間でも安心して使用できます。トラブルが少ない点は、日常生活でも大きな安心材料となります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のデメリット
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、取り外しができるという利点がある一方で、その自由度の高さゆえに「治療がうまくいくかどうか」は患者様の装着時間に大きく左右されます。
基本的には1日22時間の装着が必要で、食事や歯みがきなどで外せるのは1日わずか2時間程度。つまり、日常の中で装着を忘れたり、飲み会や旅行などで外している時間が長くなると、その分だけ歯が後戻りするリスクが生じます。
治療を成功させるには、「きちんと装着し続けること」が最大のポイントです。自分で管理できる自信がある方に向いている矯正方法と言えるでしょう。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療
POINT01.根拠のある治療ゴール
矯正治療において大切なのは、「何で治すか」ではなく「どんな結果を目指すか」です。マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、ワイヤー矯正などと同じく、治療方法のひとつに過ぎません。 抜歯の有無を判断するのと同様に、患者様一人ひとりの歯並びやライフスタイル、希望に合わせて、最も適した手段を選ぶことが重要です。
当院では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)とマルチブラケット(ワイヤー矯正)のどちらが適しているかをしっかり診断し、最終的な治療ゴールに向けて最善の方法をご提案・サポートいたします。
POINT02.マウスピース型矯正装置(インビザライン)に挫折しても大丈夫
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は1日22時間の装着が必要な治療法です。そのため、「忙しくて時間が取れない」「子どもがきちんと装着できるか心配」と感じる方もいらっしゃると思います。
当院では、万が一マウスピース型矯正装置(インビザライン)での治療継続が難しくなった場合でも、途中からワイヤー矯正に切り替えることが可能です。途中で挫折してしまっても、最後までしっかりとサポートいたしますのでご安心ください。
POINT03.口腔内スキャナーを完備

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は患者様ご自身が装置を装着し続ける必要があるため、高いモチベーションが重要です。 そこで当院では、口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」を導入しました。歯並びの変化をデジタルで視覚的に確認できるため、自分の頑張りが目に見えてわかり、治療への意欲にもつながります。
また、治療の途中で歯の動きにズレが生じた際も、再スキャンで新たなマウスピースを作成可能です。
歯はどのように動くの?マウスピース型矯正装置(インビザライン)の仕組み
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、口腔内スキャナーで歯並びをスキャンし、その情報をもとに治療計画を立て、複数のマウスピース(アライナー)を段階的に作成する矯正方法です。
矯正医は、レントゲンや口腔内写真を併用しながら、専用ソフト上で理想的な歯並びを設計します。その治療計画に基づいて、海外の専門エンジニアがマウスピースを1枚ずつ精密に製作します。
完成したマウスピースを1週間ごとに交換し、少しずつ歯を動かしていくのが基本的な治療の流れです。
矯正治療を成功へ導くために大切にしていること
マウスピース型矯正装置(インビザライン)では、スキャンデータを元に自動で治療計画を立てることも可能ですが、当院では必ずレントゲンや写真などの情報をもとに、医師が丁寧に診断を行います。 そのうえで、治療のゴールを明確に設定し、エンジニアに対して的確な指示を行うことで、精度の高いマウスピース製作と確実な歯の移動を実現しています。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用時間
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の装着時間は、1日22時間が基本です。つまり、食事と歯みがき以外の時間は、常に装着している必要があります。
歯を効率よく動かすために、「アタッチメント」と呼ばれる小さな白い突起を歯に装着し、力の伝達を補助します。 また、マウスピースを再装着する際には「アライナーチューイ」と呼ばれるシリコン製の補助具を噛んで、マウスピースと歯をしっかり密着させることも重要です。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療期間
ワイヤー矯正とマウスピース型矯正装置(インビザライン)では、歯を動かす仕組み自体は同じのため、治療期間に大きな違いはありません。症例にもよりますが、おおよそ2〜3年を目安に考えていただくと良いでしょう。近年では、矯正期間を短縮できる加速装置の導入も進んでおり、今後さらに短期間での治療が可能になる可能性もあります。治療終了後は、ワイヤー矯正と同様に、リテーナー(保定装置)を使用して歯並びの安定を図ります。
マウスピース矯正によるトラブルが増えています
「目立たない矯正がしたい」とインビザラインを希望される方は年々増えていますが、治療で本当に重要なのは、「歯並びの美しさ」と「正しい噛み合わせの実現」です。 近年、インビザラインを提供する医院が急増する一方で、誤った診断や計画に基づくトラブルも増加傾向にあります。
当院では、患者様の口腔内の状態だけでなく、ライフスタイルやご希望もふまえて、最適な治療方法をご提案します。信頼できる診断と計画が、インビザライン治療成功の鍵です。歯並びのお悩みがある方は、どうぞ当院までお気軽にご相談ください。
薬機法について
※医療法に基づいて厚生労働省から出されている『医療広告ガイドラインに関するQ&A(2018年8月)』に従って、「限定解除の4要件」を満たすため、以下を掲載します。
- 未承認医薬品等であること
みやわき矯正歯科クリニックで導入しているマウスピース型矯正装置(インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)において未承認の医療機器です。 - 入手経路
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、米国アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を介して入手しております。 - 国内の承認医薬品等の有無
国内にもマウスピース型、正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。 - 諸外国における安全性に係る情報
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1998年にFDA(米国食品医薬品局)から医療機器として認証を受けて おり、これまでに治療を受けた人数は世界で1400万人以上ですが、重大な副作用の報告はありません。 - マウスピース型矯正装置(インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)の未承認の矯正装置であり、医薬品副作用・害救済制度の対象外となる場合があります。
みやわき矯正歯科クリニックではマウスピース型矯正装置(インビザライン)を用いた治療の有効性を認め導入をしております。

